2011年3月13日日曜日

平時と有事

  今朝は稽古に行ってきました。津波に襲われた陸前高田市は北辰一刀流創始者の千葉周作出生の地であり、玄武館は毎年演武に訪れています。館長先生は今の市長とも顔見知りで、同地に100人以上知り合いがいるそうです。復興には数年かかるでしょうが、出来る限り助力をしたいです。


 今回の地震に際して思った事。普段便利だと思っていた携帯電話や鉄道が、いざというとき使えなくなる。そういうときには公衆電話やバスなど、非効率だと思われていたものが重要なインフラとなる。また区民館や宗教施設など、非経済的な空間が安全な場所となる。
  
 社会は平時と有事と両方の時のことを考えて設計されなければならない。普段は経済的な効率性を重視して選択してしまいがちだが、有事のために、非経済的、非効率なものが残る余地がなければならない。

なお有事の際の心得に関してはこちらのエントリーを。
内田樹 「未曾有の災害のときに」

 最後に。人にはそれぞれ与えられた位置と役割があります。政府は政府の役割を果たす。自衛隊は自衛隊の役割を。メディアはメディアの。医療従事者は医療従事者の。企業は企業の。学生は学生の役割を果たし、本分に務めることが、今自分達に与えられている課題です。

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