2011年3月9日水曜日

進路

20124月から、外資系消費財メーカーで働きます。

 自分の人生の目的として最終的には公益のために貢献したいと思っています。その具体的な成果として何を達成したいかは、これからのキャリアの中で見極めていきたいです。
また、自分がキャリアを選択するにあたって、原体験となっているのはOVALです。自分はOVALにおいてグローバルリーダーの輩出と言ってきた人間として、まずは自分がそのリーダーにならなければならないと感じています。そのために、一回組織に入って研鑽し、実戦経験を積みたいと考えています。

最初に入る組織を選択するにあたり、2つの軸がありました。それは「組織のミッション、価値観に意義を感じるか」と「規律訓練され実践経験を積める職場か」です。やはり自分にとって「何のために働くか」ということは重要で、職を選ぶ上でも組織のミッションや価値観に意義を感じることは不可欠でした。同時に、将来自分がしかるべき時にしかるべき役割を担った時に備え、自分の力を磨いておく必要があると思っています。

1つ目の軸の「組織のミッション、価値観に意義を感じるか」という点では、広くPublicに奉仕する仕事をしたいと思っています。この規準では、官僚やNGOを選択肢として考えていました。
2つ目の軸は「規律訓練され実戦経験を積める職場か」です。ここでいう規律訓練はフーコーの述べたディシプリンの意味で、抽象的に言えば近代社会においてファンクショナルな人間になること、言い換えれば、ビジネスの世界で結果の出せる人間になることです。
 
昨年の秋から、官僚になるか民間に行くかで悩んでいました。自分の興味関心としては天下国家を論じ、共同体のために奉仕したいと思う気持ちがあります。一企業のために働くよりも、公益のために働く方が、自分は使命感が持てると感じています。ですが、政府部門の仕事の成果は曖昧で、自分が成したことが本当に人々の生活を向上させたのかがわかりにくいとも考えています。
そこで、最初は自分の行いがもたらした結果が数字で明確に表わされる世界で勝負することに決めました。そして、自分の仕事によって消費者、小売店や会社の人々に、精神的物質的金銭的な価値を確実に届けたいと思っています。そうした現場に近い場所で経験を積んだ後に、Publicの分野に進みたいと考えています。

「規律訓練される職場か」の中の規準。
【エントリー段階】
・体系立ったトレーニングシステムがあること
自分はまだ丁稚奉公に出された坊主の様なレベルと思っています。これまでの人生でも我流で乗り切ってケースが多々あります。大学受験もほぼ独学で、OVALも見よう見まねでしゃむに突っ切ってきました。これから社会人見習いとして働くことを考えると、きちんと鍛えて訓練してもらえるところをファースト・キャリアでは選択したいと考えています。それは歴史の検証に耐え、多くの人々の手が入り、ある程度確立された体系から多くのことを学びたいと思います。170年以上リーディング・カンパニーとして高いパフォーマンスを継続させている企業なので、時代を越えて変わらない普遍的な力とは何かを掴みとりたいです。

【強化したい力】
社会人5年目、28歳になった時に満たしたい要件が5つあります。
Ⅰ Ownership
自分が、なんとかするという強い姿勢を持つことです。これまでの自分の悪い部分として、状況に対してやや引き気味というか、傍観者視点で考えることがありました。それは変えなければいけない部分だと認識していて、もっと自分で手を動かして現場で走り回らなければならないと感じています。だからこそ、数字で自分のパフォーマンスの出来不出来がはっきり見えて、常にプレッシャーがかかる環境にいたいと考えました。

Ⅱ Leadership
 良きリーダーは、マキアヴェッリによれば2種に分れるといいます。一方は、自分になんでもやれる能力があるところから、なんでも自分一人でやってしまう人。他方は、自分にはなんでもやれる能力がないことを知っていて、それゆえに自分にできないことは他者に任せる人。自分は後者だと考えています。仲間の助けが無ければ大きな事は成し遂げられないことはOVALで学びました。

Ⅲ Global
グローバルな環境下で海外の人と英語力やメンタルの面で勝負できるようになりたいと考えています。

Ⅳ Specialty
 君は何できるの?と聞かれたときに答えられるよう、自分の明確な武器となるスキルを身につけたい。ファイナンスを選んだ理由は、ビジネスの分野でファイナンスは要であること、製造から流通、販売までビジネス全体の経営戦略の立案から実行までできること、中長期の視点を持ってヴィジョンを描くことの3点です。その明確なスキルを持った上で、事業全体を回す経験をミッド・キャリアでしたいと考えています。

Ⅴ Envision
 ストーリーをつくり、長期的なヴィジョンを描ける人間になりたい。
自分にとって歴史や伝統を背負うことは重要で、その重みを感じた時により力が発揮されると感じています。ITベンチャー企業も考えましたが、自分は意思決定のスピードが速くPDCAサイクルを速く回していくことよりも、5年後10年後100年後の長期的なヴィジョンを考えてビジネスをつくりたいと感じました。自分の意思決定のスタイルは、様々な論点を考慮する視野の広さと、過去現在長期的な未来の時間軸の長さだと思います。なので、自分の持つ事業を長期的にどうしていくのかという視点で考え抜けることが重要だと考えました。

5年後の視点】
5年で強くなれるところに行きたい。
官僚は40代を越えて課長クラスになると自分の裁量が相当大きくなると聞き、それは非常に魅力的だと感じています。けれど、40歳になった時に自分がどこを向いているか、まして日本や世界がどうなるかはわかりません。だから20代は個としての自分が強くなるために働きます。

【自分の適正】
自分の強みが生かせる場所に行きたい。
自分はいい意味でロジックが正しければそれが通る場所で、我を出して周囲を動かしていくことが求められるところの方が適していると思います。入社先は自分の力量次第でぐいぐい登っていけそうな場所で、インターンをした感触ではこちらの方により適正があると思いました。
 
20代は己の力量を鍛え、まずはビジネスで結果を出せる人間になります。

2 件のコメント:

  1. 久田から聞いたよ!おめでとう!なんかすごく刺激になったよ!ありがとう!

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  2. ありがとう!いやー、まだまだ修行の身なので。。また話そう!

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