2011年2月24日木曜日

DeNA Intern Learning memo

2月21日から3日間、DeNAのエブリスタでInternさせて頂きました。
以下学びのメモ書きです。


【自分】
・自分から主体的に動かないと何も始まらない。自分から仕事を奪いに行く。


【若手の心構え】
・自分の仕事だという気概を持って主体的に動くこと。自分がどうしたいのか声をあげる。
・考え抜くこと。現状の課題、その原因、考えられる解決策等を聞かれる前に考えておく。


【意思決定】
・絵を描くことの重要性。このビジネスによってこうしたいというストーリーを作り、それを数字や行動に貫徹する。

・相手の出方を考慮した上で、攻める時は果敢に攻める。守るときは守りきる。
・こちらが主導権を握るため、手の内は極力見せない。


【会社】
・新しいことを行うときは結果が見えないため支持を集めにくい。まず実行してみてわかりやすい結果を見せる必要がある。


【業界】
・自分の得たい結果を得るために、どのルートから行くかが重要。人によって決定権や意思決定のスピードが異なるため、状況によって最適な人から攻める必要がある。



2011年2月17日木曜日

マキアヴェッリと彼が生きた時代

「優れた防衛は、確かな防衛は、永続的な防衛は、あなた自身の力に拠って支えられ、あなたの力量に依存したもの、それだけであるから」

「天国に行くのに最も有効な道は、地獄へ行く道を熟知することである」


フィレンツェがロレンツォ・イル・マニーフィコによって治められていた時代は平和だった。ルネサンスの空気に満ち、ダ・ヴィンチやミケランジェロによって芸術が栄えていた。フィレンツェは一都市国家として繁栄を誇っていた。

 だが、1494年、シャルル8世によって平和は砕かれた。小太りの醜い男が率いるフランス軍は、無人の野を行くが如くイタリアを縦断した。ローマ法王ですら、シャルルの要求をかわすのが精一杯であった。フィレンツェなどは、シャルルの御機嫌伺いをするしかなかった。彼らは異国の侵略に無抵抗だった。

 そこに彗星のように現れたのがチェーザレ・ボルジアである。法王の息子として生を受け、枢機卿の緋色の衣を脱ぎ捨て、剣を取り教皇軍司令官としてロマーニャ地方を次々と侵略した。ロマーニャに彼の王国を打ち立てるという彼の野望が実現するかのように見えたが、その瞬間運命の女神に見放された。

 この激動の時代、フィレンツェは無力だった。フランスやスペインの大国の利害に翻弄され、政治的中立を標榜しつつも実際は優柔不断だった。マキアヴェッリは、そのフィレンツェの外交官として生きていた。彼は常に、国家の統治とは何かを問い続けた。

彼は、君主は3つの要素が求められるとした。すなわち、ヴィルトウ(力量)フォルトゥナ(運命)ネチェシタ(時代性)である。人間の運命は流転するものであり、洪水の氾濫の様に予想しえないものではあるが、しかし平和な時に堤防を築くことができるように、人間の自由意思とヴィルトゥによって有る程度運命に影響を与えることは可能である。さらに言えば、時代の必要性と君主の振る舞いが適応しているか否かによっても、運命がもたらす結果は変化する。時代が慎重であることを求めるならば慎重に振る舞う者が目標を達成するし、時代が果敢であることを求めるならば果敢に振る舞う者が勝利をおさめるのだ。しかして彼の思想は、次の言葉に終着されている。「慎重であるよりは果敢である方がよい」。

フィレンツェが無力であったのは自前の軍隊を持っていなかったからだ。それゆえに自分で眼前の状況を決することができず、常にフランス王の顔色を伺っているしかなかった。その恥辱はマキアヴェッリの頭に深く刻みつけられ、「武力を持たない預言者は滅びる」、という言葉を後年残している。


マキアヴェッリはルネサンスの人文主義の空気の中で育った。ダンテやペトラルカを愛した。人文主義者としてのマキアヴェッリは、『マンドラーゴラ』や『フィレンツェ史』の中に現れている。
 
 大国の利害に翻弄され無力なフィレンツェのただ中におり、その経験から「力の政治」を学んだ。そしてチェーザレ・ボルジアとの邂逅は、後に『君主論』を生み出した。その「力の政治」と人文主義の素養が合わさって記述されたのが、古代ローマの共和制を賛美する『ディスコルシ』である。

また、彼の書簡からは、ひょうきん者の素顔が見える。政治、生活、賭けごと、恋愛、男色にと自由奔放に生きている。

だが彼は、政治の動乱により職をなくしても官職につく望みを捨てきれなかった。彼は最後まで、実践の人として生きることを欲していた。

 「ひたすらに祖国の存否を賭して事を決する場合、それが正当であろうと、道に外れていようと、思いやりにあふれていようと、冷酷無残であろうと、また称賛に値しようと、破廉恥なことであろうと、いっさいそんなことを考慮にいれる必要はない。そんなことよりも、あらゆる思惑を捨て去って、祖国の運命を救い、その自由を維持しうる手だてを徹底して追求しなければならない」(Niccolo Machiavelli, 『ディスコルシ マキアヴェッリ全集2, 筑摩書房, 1999


2011年2月16日水曜日

教養と力 / Visionと実行力 / 文化と武力


 人間には、教養も力も両方必要である。愛と勇気といった文学芸術の話から、権力や資本主義という政治経済の話も両方できて一人前だ。

 同様に、組織には、Visionと実行力と両方必要である。

 国家も、また然り。アテネには美があった。哲学や芸術があった。スパルタには軍があった。勇猛果敢な戦士達がいた。しかし哲学だけでは国は守れなかった。戦士がいても永続する文明は残せなかった。文化と武力と両方備わっていなくては、文明は永続しない。


2011年2月14日月曜日

自分の強み5つ 2011年Version


 2年半ぶりにストレングス・ファインダーをやってみました。その時は原点志向、学習欲、親密性、アレンジ、目標思考でしたが、2年経って大きく変わっていました。


競争性
 競争性の根源は比較することにあります。世の中を見渡すとき、あなたは直感的に他の人の成果を気にしています。彼らの成果は究極の評価基準となります。あなたがどれほど頑張っても、あなたの目的がどれほど価値のあるものであろうと、競争相手を超える出来映えで目標に到達していなければ、その成果が無意味に感じられるのです。競争性の資質を持つ人は、誰もが競争相手を必要としています。あなたは比較することを必要としています。比較することで競争ができ、競争すれば勝つことができるからです。そして、勝った時それに勝る喜びは全くありません。あなたは測ることを好みます。それは、比較を可能にするからです。あなたは競争相手を好みます。なぜなら、彼らはあなたを奮い立たせるからです。あなたはコンテストが好きです。コンテストには必ず勝者がいるからです。特に、勝つ可能性が高いと分かっている時、あなたはコンテストを好みます。あなたは負けた時に、競争相手には礼儀正しく、感情を外に出しません。あなたは単に楽しむためだけに競争はしません。勝つために競争するのです。長い目で見ると、勝つ見込みがなさそうな場合は、コンテストを避けるようになるでしょう。

最上志向
 優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。真珠を追い求めるダイバーのように、あなたは強みを示す明らかな徴候を探し求めます。生まれついての優秀さ、飲み込みの速さ、一気に上達した技能――これらがわずかでも見えることは、強みがあるかもしれないことを示す手がかりになります。そして一旦強みを発見すると、あなたはそれを伸ばし、磨きをかけ、優秀さへ高めずにはいられません。あなたは真珠を光り輝くまで磨くのです。このように、この自然に長所を見分ける力は、他の人から人を区別していると見られるかもしれません。あなたはあなたの強みを高く評価してくれる人たちと一緒に過ごすことを選びます。同じように、自分の強みを発見しそれを伸ばしてきたと思われる人たちに惹かれます。あなたは、あなたを型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があります。あなたは自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。その方が楽しく、実りも多いのです。そして意外なことに、その方がもっと大変なのです。

戦略性
 戦略性という資質によって、あなたはいろいろなものが乱雑にある中から、最終の目的に合った最善の道筋を発見することができます。これは学習できるスキルではありません。これは特異な考え方であり、物事に対する特殊な見方です。他の人には単に複雑さとしか見えない時でも、あなたにはこの資質によってパターンが見えます。これらを意識して、あなたはあらゆる選択肢のシナリオの最後まで想像し、常に「こうなったらどうなる? では、こうなったらどうなる?」と自問します。このような繰り返しによって、先を読むことができるのです。そして、あなたは起こる可能性のある障害の危険性を正確に予測することができます。それぞれの道筋の先にある状況が解かることで、あなたは道筋を選び始めます。行き止まりの道をあなたは切り捨てます。まともに抵抗を受ける道を排除します。混乱に巻き込まれる道を捨て去ります。そして、選ばれた道――すなわちあなたの戦略――にたどり着くまで、あなたは選択と切り捨てを繰り返します。そしてこの戦略を武器として先へ進みます。これが、あなたの戦略性という資質の役割です:問いかけ、選抜し、行動するのです。

未来志向
 「もし・・・だったら、どんなに素晴らしいだろうなぁ」と、あなたは水平線の向こうを目を細めて見つめることを愛するタイプの人です。未来はあなたを魅了します。まるで壁に投影された映像のように、あなたには未来に待ち受けているかもしれないものが細かいところまで見えます。この細かく描かれた情景は、あなたを明日という未来に引き寄せ続けます。この情景の具体的な内容――より品質の高い製品、より優れたチーム、より良い生活、あるいはより良い世界――は、あなたの他の資質や興味によって決まりますが、それはいつでもあなたを鼓舞するでしょう。あなたは、未来に何ができるかというビジョンが見え、それを心に抱き続ける夢想家です。現在があまりにも失望感をもたらし、周囲の人々があまりにも現実的であることが分かった時、あなたは未来のビジョンをたちまち目の前に呼び起こします。それがあなたにエネルギーを与えてくれます。それは、他の人にもエネルギーを与えます。事実、あなたが未来のビジョンを目に浮かぶように話すのを、人々はいつでも期待します。彼らは自分たちの視野を広げ、精神を高揚させることができる絵を求めています。あなたは彼らのためにその絵を描くことができます。描いてあげなさい。言葉を慎重に選びなさい。できる限りその絵を生き生きと描きなさい。人々はあなたが持ちこんで来る希望につかまりたくなるでしょう。

自己確信
 自己確信は自信と共通する点があります。心の奥深くで、あなたは自分の強みを強く確信しています。あなたは自分は絶対出来る――リスクを取ることができ、新しい挑戦をすることができ、そして最も重要なこととして成果を出すことができる――ことを確信しています。ただし、自己確信は単なる自信を越えるものです。自己確信という資質に恵まれたことで、あなたは自分の能力だけでなく判断力にも自信を持っています。自分の周りを見た時、あなたは自分の見方が独自かつ独特であると強く思います。そして、あなたと全く同じ見方をしている人は誰もいないので、あなたに関する事について決定を下せる人はあなたしかいないと絶対に信じています。何を考えるべきかは、誰もあなたに指示できません。彼らはヒントを与えることはできるでしょう。助言することもできるでしょう。しかし、あなただけが、結論を出し、何をするかを決定し、行動する権限を持っています。この権限、更にはあなたの人生に関する最終的な責任を取ることを、あなたは決して怖がりません。むしろ、あなたには当たり前に感じられるのです。状況の如何に関わらず、あなたは何が正しい決断であるかをいつも知っているようです。この資質は、あなたに確信に満ちた貫禄を与えます。他の人と異なり、いくら説得力があっても、あなたは他の人の主張に安易に左右されることはありません。この自己確信という資質は、あなたの他の資質の持ち方によって、表面に現れたり現れなかったりしますが、その資質は強くしっかりとあります。船の竜骨のように、それは方々からの攻撃に耐えて、あなたが進路からはずれないようにします。


 去年の秋から、意識的に自分の思考を変えようと努力していて、その結果が出た様に思います。以前は夢想家で理想主義の部分があったのですが、20代は勝負の世界で現実主義に生きることにしました。昔描いた理想を実現するために、まずは個の力量を磨きます。

2011年2月13日日曜日

いくつかの現代アート展

昨年末からいくつか現代アート展に行ってきました。 

3331 Arts Chiyoda 
 廃校をギャラリーにしている。ここのディレクターの中村政人さんの思想がいい。 
 「アジアではこれから、西洋のように貴族階級が支えていくのではなく、市民が自分たちのコミュニティーを創っていくために、あるいは自分たちの社会的アイデンティティーを確認したり構築していくために、アートというものが増々必要になっていくと思う。 
 たとえば、80年生きてきたおじいさんが、自分の生きてきたプラスのポイントを一つでも他者とつなぐことをアートがやってくれたら、そこで自分の人生や生き方そのものが肯定されたり、存在が認められたりする。それは本人にとっては、すごく価値がありますよね。 
 ねぶたのようにアーティストに特権性がある形は、現場の市民が自分の想像力を発揮するチャンスはすごく少ないわけです。でも後者の方は、熱意をもって市民活動として参加していけば、自分の意見が全体を包む時もやってくるかもしれない。一人の存在がある時に主導権をもてるようなチャンスに対してアートという意識が働くべきだと思うんですよね。」
 中村政人 / アーティスト、東京藝術大学絵画科准教授、3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター 

REBIRTH PROJECT × KONICA MINOLTA PLAZA

伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクト。「人類が地球に生き残るためにアートは必要である」というテーゼが良い。 
 REBIRTH PROJECT

岡本瑛理 「謡にまみえに」@ミズマアートギャラリー   
 絵に迫力があった。 

池田学「焦点」@ミズマアートギャラリー 


 よくぞここまで細部の絵を造り込めるなと唖然とした。 

小谷元彦 幽体の知覚 
 不思議な世界だった。ちょっとグロい展示物も含む。 


 岡本太郎や天明屋尚の縄文土器の流れをくむ、豪華絢爛で情熱が迸るようなアートが良い。 

 天明屋尚 「BASARAプロジェクト 男伊達宣言」 

 「我が国日本の文化は、やわなオタク文化だけではない。オタク文化とは対極に位置し一線を画す、日本オリジナルの硬派なアウトロー美学の逆襲が始まったのだ。その粋で男伊達な美意識こそが、真の「クールジャパン」なのであるとここに宣言する」