■オペラ ヴェルディ『リゴレット』
新国立劇場でヴェルディ『リゴレット』を観てきました。あらすじはこちら。
新制作とのことで、演出も話の筋がわかりやすくなっていました。リゴレットのまな娘を想う気持ちや、ジルダの純粋さ、マントヴァ公爵の好色っぷりがうまく際立っていました。ジルダ役のエレナ・ゴルシュノヴァが演技歌唱力ともに素晴らしかったです。
リゴレットもジルダも哀れですが、そもそもはリゴレットが、娘をたぶらかされたと怒るモンテローネ伯爵を笑い者にし、伯爵がリゴレットを呪ったところからこの物語は始まります。人にしたことは自分に返ってくるという教訓ともとれます。
新制作とのことで、演出も話の筋がわかりやすくなっていました。リゴレットのまな娘を想う気持ちや、ジルダの純粋さ、マントヴァ公爵の好色っぷりがうまく際立っていました。ジルダ役のエレナ・ゴルシュノヴァが演技歌唱力ともに素晴らしかったです。
リゴレットもジルダも哀れですが、そもそもはリゴレットが、娘をたぶらかされたと怒るモンテローネ伯爵を笑い者にし、伯爵がリゴレットを呪ったところからこの物語は始まります。人にしたことは自分に返ってくるという教訓ともとれます。
「すでにひどい目にあわされている上に、さらに苦杯をなめさせられたと思わせないように、不幸な目にあった人間を軽々しく取り扱わないことが肝要である。ひどい辱めを受けた人間は、どのような危険や格別の危害を被ることも覚悟の上で、復讐を果たさずにはおかないものだからである」ニッコロ・マキァヴェッリ,『ディスコルシ』, p.431.
もともとはクリエイティブ・エコノミーの話を期待して参加したのですが、岩井克人教授による「信任論」が興味深い話でした。簡潔に述べると、これまでの資本主義は対等な個人/法人による契約を基盤とした契約社会であった。しかしこれからは医者と患者のように対象に対しての知識レベルが異なることを前提とした信任社会となる。それは高度専門化社会に必然の出来事であり、そうした専門家には倫理性が求められる。この倫理性の回復こそが重要なテーマとなる、というお話でした。
■キュレーター長谷川京子
会社の友人に薦められて東京都現代美術館チーフ・キュレーターの長谷川京子さんの「キュレーション 知と感性を揺さぶる力」「なぜから始める現代アート」を読みました。展覧会の開かれる国の文化芸術史を理解した上で適切なコンテクストで作品を解釈するキュレーターという仕事や、草間さん、マイケル・リン、バーニー等トップアーティストとの関わりの話が新鮮で面白かったです。
全国のアートNPOによる活動を紹介しこれからのアートによる地域再生について議論する全国アートNPOフォーラムとアサヒ・アート・フェスティバルに参加しました。印象的だったのは、子供、障がいを持つ方や外国人など社会の周辺と見なされがちな人々を巻き込んでいく試み、震災以後食事や電気への関わり方を見直す取り組みや、廃墟や墓などの見過ごされてきた場所の価値を再発見する人々でした。
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