2011年8月9日火曜日

気仙沼大島での6月-8月の活動 - 「つなプロ」について -

 6月から8月までの3ヶ月間、宮城県気仙沼市大島でボランティア活動をしています。気仙沼大島は人口約3,100人の東北最大の島です。震災により、これまで中心産業となっていた漁業と観光が大きな被害を受けました。現在はおばか隊という島の若者達の集団が中心になって瓦礫撤去を進めています。




 私は「つなプロ」という団体に所属しています。主な活動内容としては大島住民、時に高齢の方や仮設住宅の生活状況ニーズを把握するためのアセスメントを行っています。現在10名~20名ほどが常駐しています。4月中旬から大島に入り、島民の方々との関係を構築してまいりました。アセスメント業務では、大島全13地区+仮設3地区の状況やニーズを正確に把握することを目指しています。また現地の災害対策本部や行政とも密な連携をとっています。
 私は大島でのボランティア受付窓口となる事務局の開設、運営に携わり、大島で活動するボランティアのコーディネート業務を行っています。大島には4月中旬からボランティアが活動してきたのですが、災害対策本部、行政、ボランティア団体での連携不足で、活動内容の重複や抜けがしばしば起こっていました。そこで、ボランティア受け入れの窓口を一本化し、情報を一元集約するために災害対策本部の事務局を立ち上げることとなりました。6月中旬から準備を進め、災害対策本部長や市議会議員、大島地区支所長と協議して事務局への理解を取り付け、徐々に受け入れ機能の移転を進めてまいりました。また事務局の運営方針を定め、仕事を切り分けて分担し、日々の意思決定を行いました。
 事務局で行ったこととしては、以下の業務が挙げられます。
【受け入れシステムの構築】
・大島へのボランティア案内、受付用紙、月間ボランティア活動予定表等の作成
・ボランティア受付、宿泊手配、現場調整、送迎手配、当日受け入れ
・日系大手メーカー260名新入社員研修受け入れ
・おばか隊隊長と現場マッチングについて打ち合わせ
・旅館民宿とボランティア料金設定について打ち合わせ
【ボランティア団体との連携】
・ボランティア団体連絡会議の運営
・気仙沼ボランティアセンターと今後の連携について協議
【ボランティア依頼】
・被災された方からのボランティア依頼の受付


 日々の生活は、朝6時に起床。朝ごはんをつくり、早い人は7時40分に宿舎を出発します、朝8時から夕方6時まで勤務。その後宿舎に戻り、みんなで夕飯を作り、食べて、ミーティングを1時間程度行い、12時過ぎに寝ます。シェアハウスのような共同生活を自然の中で行っている感覚です。ご飯の準備は火おこしから行い、枯れた松の葉、薪、炭という順で火を大きくしていきます。人数も多いため、できるまでに3時間はかかります。大島に入ったときは電気も水も通っていなく、ランタンとポリタンクの水を使って生活していました。お風呂も23日に一回しか入れませんでした。時たまダニや羽蟻、ハエが発生するので、その都度退治していました。森に入ると小さな蛇も見かけます。7月に入ると電気と水が仕えるようになったため、かなり文化的な生活を営めるようになりました。



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