2009年2月27日金曜日

カンボジア滞在-時系列

2月14日から21日まで、カンボジアに行った。
目的は、先進国の生活と価値観にどっぷり浸かった自分を相対化するため。
テーマは下の4つ
・ 自然と人間の関わり
・ 人間の本質
・ 教育
・ 農業
心がけたことは、現地の人に近い環境に身を置き、近い目線で見ること。

Day1:空港についたのがPM23時くらい。英語が通じないTAXIの人に地図でゲストハウスの場所を伝える。周辺はバックパッカーのたまり場。

Day2:早朝にゲストハウスをチェックアウト。プノンペン中心部の交差点
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カンボジア北東部の山岳地帯、ラタナキリへのバスに乗る。
農業が盛んなコンポンチャム、クラチェ、ストントレンを経由。
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バスから見えたカンボジアの典型的な人々がすむ住居。
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基本的に木造、高床式。地元の人に聞くと、サソリやヘビなどが住居に侵入してこないためらしい。最近裕福な家ではレンガも使われてきている。木造やレンガを建材とできるのは日本と違って地震が少ないから。また動物から身を守るため犬が放し飼いされている。

町の中で一番目立つ建物は寺院。カンボジアは上座部仏教。町中でも橙色の衣をまとった僧侶をよく見かける。人々にとっての仏教の存在感は大きい。

プノンペンからバスで12時間揺られ、ラタナキリ到着。人口約15万人の内、76%をタンプーン族、クルン族、ジャライ族、ブラウ族、カチョ族などの山岳少数民族が占める。独自の文化を保持。自然と近い生活を営んでいる。

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ラタナキリ州の中心地、バンルン。人口2万人の小さな町。町中には市場を中心に、食堂、民家、売店、宿泊施設がならぶ。裁判所、Department of economics and finance、Women development center、Eco-tourism center、職業訓練所、複数の小学校、大学等もある。夜になると虫が出てくるため、昼間に用は済ませたい。雨期にはマラリアが発生する。先週一人歩きをしていたフランス人が撃たれて強盗に遭ったらしい。日本人は4日間の滞在で2人見た。ODA関連で森林調査をしている方など。

泊まろうと思っていたゲストハウスがなくなっていた。新興ゲストハウスが多い。ここまでのバスも時刻表には乗ってなかった。観光業での栄枯盛衰が激しい。

Day3

朝日の中に映し出される自然がきれい。この自然を壊す人にはなりたくない。
当初ビラチェイ国立公園に行こうと思っていたが、ツアーに4日間かかるとのことで、断念。少数民族の村にステイしたり、河をカヌーで下ったり、森をトレッキングしたり。ツアーは安全だといいながら、注意書きにはマラリアにかかった際の対処法がこと細かく書いてあった。

ガイド。Sona。29歳。少数民族ラオ族出身。ラオ語、クメール語、タイ語、英語が話せる。英語は10年勉強した。出家経験あり。農民歌をよく歌う。Sonaにとってhappyなときは気の合う友達と同じ卓を囲む時、ガイドをうまくできた時。夢は自分のロッジを竹で建てること。老後はラオ族の村の農地で暮らしたい。

ゴムのプランテーションや工場を見かける。ベトナムへ出荷しているらしい。その他カシューナッツのプランテーションも多い。

町の小さな日用品売店にも化粧品が売っていた。都市から遠く離れた地においても化粧品のニーズがそこまで高いことに衝撃。


Day4
少数民族の村を見に行く。川沿いに家が連なる。
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ラオ族の村、クランニャイ。
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中国国民党の残党者が住む中国人村。彼らは他民族と交易するため、中国語とクメール語とラオ語が話せる。国力が弱いと多言語を習得せざるをえないのか。

タンプーン族のカチョン村。彼らはタンプーン語を話す。クメール語はあまり話せない。ここには教育、医療のNPOが何度か訪れているそう。ガイド曰くマイノリティはuneducated, poor。この地域ではマラリアが流行る。


タンプーン族の墓地。彼らはアニミズムを信仰し、村から5分ほどの森の中に墓をつくる。前には男と女の像。後ろにはゾウの牙。ゾウを所有できることはrichなあかし。

河と共に生きる人々。
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その中でも存在するSONY製のTV。SONYやTOYOTAはいい仕事をしている。プノンペンからバスで15時間、その後バイクで1時間の場所にある少数民族の家にまで広がっているグローバリゼーションはすごい。

Day5
クルン族の村、オートン。木材の運搬の労働力としてゾウが飼われている。

熱帯モンスーン気候に属するカンボジアでは焼き畑が行われている。土壌の酸性が強いため、森林を焼き、灰で中和する。

Seven-step waterfall。カンボジアの国会議員が視察にきていた。ここに来るまでの道をブルドーザーで整備していたので、観光開発を進めているのだろう。

Day6,7はプノンペンへ戻り、市内散策。大学、NPO施設、書店、貧困支援のNPOが支援しているクメール料理店、美術大学前のアトリエ、かつての外国人特派員のクラブを改装したレストランなどを見て回った。