2011年5月27日金曜日

5/30(月)19時~/震災復興リーダー支援プロジェクト長期スタッフ募集説明会【リーダー右腕役募集】

東北復興プロジェクトの長期スタッフを募集しています。
農業、教育、医療、産業復興など、魅力的なプロジェクトが揃っています。


ご興味ある方は是非5/30(月)19時に虎ノ門までお越しください。
当日は僕もスタッフとして会場にいます。


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    震災復興リーダー支援プロジェクト長期スタッフ募集説明会
               2011.5.30

           【リーダー右腕募集中!】
    石巻・雄勝・仙台などで震災復興に取り組むリーダーたちが
          仲間を求めて東京に集まります!
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復旧から復興、そして創造へ。

地震・津波・原発による広域かつ複合的な課題解決と復興に向けて、行政のみな
らず、民間によるリーダーの活躍が不可欠です。

震災から2ヶ月強が経過した今、イニシアティブを取って震災復興に取り組むリー
ダーたちが、少しずつ顕在化しています。

 ・震災翌日から計2万食の炊き出しをやり続けてきた
  地元の農業ビジネスプロデューサー
 ・大学卒業後に日本中の限界集落を旅し、3月末から石巻雄勝・牡鹿地区で、
  地元の漁師・主婦とともに小規模ビジネスを仕掛ける若者
 ・大学時代に教育系NPOに携わり、石巻で被災した子供たちのための
  寺子屋を展開する若者
 ・東京で検診弱者のための事業を立ち上げ、この震災を機に、
  避難所や仮設住宅でのボランティア保健室を展開する社会起業家
 ・水道・ガスが復旧していない気仙沼大島で、地元の青年たちとともに、
  大島の復興に関わる、キックボクシング元北米チャンピオン起業家 etc
- 元のメッセージを隠す -

多種多様なバックグランドを持ったリーダーたちが、現地の人たちとともに歩み、
被災地の復興、そして新たな東北の創造に向けて動き出しています。

ETIC.では、被災地でのコミュニティ再生・産業復興に取り組んでいく、こうし
た震災復興リーダーたちを支えていくために、そのリーダーたちの右腕として、
最低3ヶ月以上の期間、現地に参画できる人材を、これから募集していきます。

その第1弾としまして、5月30日には、石巻、牡鹿・雄勝、仙台などで震災復興に
取り組むリーダーたちを東京にお呼びし、右腕スタッフの募集説明会を開催致し
ます。

次代の東北の担い手とならんとする志を持つ方は、是非ともご参加ください。


●現在「右腕スタッフ」募集中のプロジェクト
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*下記プロジェクトに「右腕スタッフ」として参画される方には、NPO法人ETIC.
 震災復興リーダー支援基金より、10万円/月の活動支援金が支給されます。
 (一部プロジェクトは、実施主体から直接給与が支払われるものもあります)

1)農業六次化プロジェクト
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被災地に仕事を創る。そのためのプロジェクトがいよいよ本格着手。宮城県名取
市(仙台の南)の1000坪の土地を活用した農業六次化プロジェクト。農業の六次
産業化とレジャー化をテーマに、畑・野菜加工工場・蕎麦屋・パン屋などを並行
して立ち上げていく。7月1日から着工が開始。このプロジェクトを通じて、障害
者・一般雇用あわせて40名の雇用創出を目指す。業者の手配や必要物資の収集、
各方面との契約取りまとめなど、立ち上げに関わるあらゆる業務を、ともに担っ
てくれる右腕を募集中。

・実施主体:一般社団法人東日本復興プロジェクト(法人登記中)

2)寺子屋プロジェクト
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被災地での学習サポートと、2~3ヶ月のユースプロジェクト(イベント)を組み
合わせた、中・高生向けのキャリア教育。ユースプロジェクトでは、現在展開中
の1万人のミサンガプロジェクトや、今後は「写真展」「ジャズフェスティバル」
などを、中高生が中心となって、自発的に仕掛けていくことを、地元の大学生た
ちと一緒になって支えることを想定。被災地には両親をなくした子供たちもいて、
夢をあきらめてしまう子供たちが出てきてしまう。これを打破するような活動を
目指す。現在、石巻市街地で活動中。

・実施主体:稲葉隆久氏(「つなプロ」石巻地区エリアマネージャー)

3)石巻・牡鹿地区での産業復興プロジェクト
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地元漁師によるわかめ養殖、水産加工業者の缶詰回収・販売、地元主婦たちと
ともに取り組む鹿の角を使った工芸品の製作・販売等、被災地から地元の方々が
一歩ずつ自立に向けて歩みだすための、小規模ビジネスを展開中。

・実施主体:友廣裕一氏(「つなプロ」牡鹿地区エリアマネージャー)

4)ハタチ基金プロジェクト
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日本財団と教育系NPOが協働で立ち上げた、被災地の子ども支援プロジェクト。
その推進に向けて、福島、宮城、岩手のアセスメント、教育関連の事業者の復興
状況調査、被災した子供たちの調査等(数ヶ月の活動。学生・社会人両方可)を
担っていただけるスタッフを募集。
http://www.hatachikikin.com/

・実施主体:ハタチ基金

5)仙台での社会的事業インキュベーションコーディネーター
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宮城県の中核的NPO支援団体である、せんだい・みやぎNPOセンターが、東北で新
たに社会的な事業を創業する仲間を支援するための、インキュベーション・オフィ
スをスタート。そのマネージャーを募集中。特にこれからは、震災関連の新規創
業案件と地域リソースをつなげていく役割が期待される。
http://www.minmin.org/

・実施主体:せんだい・みやぎNPOセンター

6)避難所・仮設住宅ボランティア保健室プロジェクト
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避難先での状況悪化を防ぐために、簡易検査キットを使った血液検査および血圧
測定を行う「ボランティア保健室」プロジェクトを実施。これまでに、石巻市湊
小学校や南三陸町歌津地区などにて実施。今後、20箇所での展開を目指す。
http://carepro.co.jp/

・実施主体:NPOケアプロ

7)ETIC.震災復興リーダー支援プロジェクト現地レポーター
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現地で生まれている復興に向けた様々なプロジェクトや活躍する人たちの物語を
レポートする記者を募集。市民ジャーナリストとして人々の想いを伝える仕事。
http://www.etic.or.jp/recoveryleaders/

・実施主体:NPO法人ETIC.震災復興リーダー支援プロジェクト

*上記以外にも、気仙沼離島で取り組む地域再生、被災地での移送サービス、
 被災地の規制緩和により可能となった看護師による開業支援プロジェクトなど、
 様々なテーマでのプロジェクトが現地で進んでいます。


●震災復興リーダー支援プロジェクト長期スタッフ募集説明会 実施概要
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□日 時:5/30(月) 19:00~21:30
□場 所:日本財団ビル 1F
     〒107-8404 東京都港区赤坂1丁目2番2号
     http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
□参加費:無料
□対 象:3ヶ月以上東北での活動に継続して関われる学生、若手社会人
     東北復興にむけて、プロジェクトの成功にコミットする覚悟のある方
     困難を越えてプロジェクトの成果に貢献する意思の強い方
□内 容:1)震災復興リーダー支援プロジェクト説明
     2)震災復興に取り組むリーダーによるプロジェクト説明
     3)ブース交流会 など

【当日参加予定のプロジェクトリーダー】

稲葉隆久氏:「つなプロ」石巻地区エリアマネージャー
  大学時代より、カタリバの活動に参加。07年からは理事となり経営にも従事
  (~2010.7)。これまで、延べ4000人のボランティアをマネジメントしなが
  ら、関東を中心に毎年約100校・2万人に及ぶ高校生達に「カタリ場」を展開
  してきた。大学生同士&高校生と大学生のコミュニケーションの仕掛けづく
  りから、大学生や若手社会人のボランティアリーダー教育、はたまたキャリ
  ア支援のワークショップなど幅広く手がけている。米国CCE,lnc 認定 GCDF
  キャリアカウンセラー。

能島裕介氏:NPO法人ブレーンヒューマニティ代表理事/ハタチ基金代表幹事
  兵庫県神戸市出身。阪神・淡路大震災を契機に学生による全国初のNPO法人
  を設立。現在800名を超える学生ボランティアが子ども達や青少年の支援活
  動を展開している。関西学院大学講師、社会起業家のビジネスプランコンペ
  edge常務理事、西宮市市民交流センターセンター長等も務める。

友廣裕一氏:「つなプロ」牡鹿地区エリアマネージャー
  08年3月早稲田大学商学部を卒業。学生時代は早稲田リンクス幹事長として
  早稲田の街で学生と地域をつなぐ『街プロジェクト』を企画。商店会と一緒
  に「南門ストリートフェスティバル」の開催や「フリーペーパー」の発行な
  どを行う。その後、ETIC.が主催する社会起業家のビジネスプランコンテス
  ト「STYLE4th」の運営に参画。大学卒業後は、地域に関する企業の立ち上げ
  に関わった後、地域の現場を腑に落ちるまで感じたいという想いから日本一
  周の旅を決意。その地に根を張って暮らす方々の家に宿泊、農林漁業・酪農
  ・畜産・まちづくり・ものづくり・伝統芸能など様々な手伝いをしながら、
  約70箇所の日本の中山間地域に滞在。

川添高志氏:ケアプロ株式会社代表取締役
  05年3月 慶應義塾大学看護医療学部卒業。大学3年と4年に米国MayoClinicで
  研修を受ける中で、Retail ClinicやIn-Store Healthcareの業態を知る。在
  学中より経営コンサルティング会社勤務。その後、東京大学病院で看護師と
  して勤務しつつ、東京大学医療政策人材養成講座にてケアプロの事業を構想
  し、優秀賞"特賞"を受賞。慶應義塾大学SEA(ビジネスプランコンテスト)で
  "The best new markets award"を受賞。NEC社会起業塾の7期生に選抜。
  検診弱者に対して、ワンコイン検診というサービスの提供を通じて、医療費
  の削減を目指している。


●説明会申し込み方法
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申し込みの際は以下の項目をご記入頂き、fukkou@etic.or.jp までご連絡くだ
さい。件名は【右腕募集説明会申し込み】とお書きください。

応募者多数の場合は、ご記入頂いた内容をもとに選考させていただく場合がござ
います。あらかじめご了承ください。

(社会人の方)
■名前
■フリガナ
■会社名
■部署名
■社会人経験年数
■PCメールアドレス(半角)
■携帯メールアドレス(半角)
■携帯電話番号
■出身地
■ETIC.インターン経験の有無
■説明会参加への動機
■特に興味のあるプロジェクト
■プロジェクト参画への想い

(学生の方)
■名前
■フリガナ
■学校名
■学部・学科名
■学年
■PCメールアドレス(半角)
■携帯メールアドレス(半角)
■携帯電話番号
■出身地
■ETIC.インターン経験の有無
■説明会参加への動機
■特に興味のあるプロジェクト
■プロジェクト参画への想い


┏━━━━━━━━━━━━━ <お問合せ> ━━━━━━━━━━━━┓
  特定非営利活動法人 ETIC.(エティック)
 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-5-7 APPLE OHMIビル4階
  TEL:03-5784-2115 / FAX:03-5784-2116
  E-mail: fukkou@etic.or.jp Website: http://www.etic.or.jp/
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2011年5月21日土曜日

仙台、気仙沼、大島でのボランティア活動

 4/19から5/2まで、宮城でボランティア活動をしていた。1週間目は仙台、2週間目は気仙沼で活動した。

 「つなプロ」http://blog.canpan.info/tsunapro/のアセスメント活動で、自分は仙台市内や気仙沼の避難所をいくつか回った。課題やニーズを抱える被災者の声を聞き取り、専門性を持つNPO等の支援とつなげることが「つなプロ」のミッションだった。また気仙沼近くの大島では、環境省の日本百景特選にも選ばれた小田の浜の瓦礫撤去を手伝った。今回自分は事務局としてボランティア活動における人、モノ、金の運営管理を担当した。

 震災から12ヶ月経ち、現地は緊急物資支援の段階から、徐々に復興を考える段階に入ってきていた。その中でも被災者の一番の不安は自分の職がどうなるかということだった。何人もの人が「職があるって大事だよ」「職さえあればねえ。」「今はいいけど、この先どうやって食っていくのか検討がつかない」という言葉をつぶやいていた。気仙沼は今まで漁業が盛んだった。しかし震災で船が流され、漁港も被害をうけ、再開できるのか検討している状況だった。

 そういう状況を見て、できるだけ気仙沼にお金を落とし経済に貢献することを考えて事務局の仕事を動かした。例えば今回気仙沼で活動するにあたり、ドライバーを現地の方から採用した。4日間なので大した額にはならなかったが、それでも地元の人に一時的な雇用をつくることができた。そして日中ずっと気仙沼出身の人と行動することで、ボランティアは現地について話を聞くことができた。食事も、気仙沼のお弁当業者に4日間毎2食を発注した。また気仙沼から仙台へ帰る際、バスを市内から調達した。バスの手配も、ネット検索から見つけた企業では運行できるバスが見つからなかったが、大島の議員の方の紹介により、一日でバスを見つけることができた。これらは微々たるものでしかないが、それでも仕事を通じて気仙沼の人とボランティアの関係をつくることに貢献した。

 今回の活動を通して議員、行政、企業、NPO、住民、マスコミなど様々な分野の人々と接することができた。その過程を通して、異なる慣習を持つ集団間の境界を超える意思を持つことが重要だと感じた。仙台市の避難所では、NPOと行政間の折衝がうまくいっていなかった。行政はNPOに不信感をもち、NPOの人間が避難所に入り被災者の方から話を聞くことに震災後なかなか許可を出さなかった。また、仙台市の避難所で1ヶ月風呂に入れてない高齢者がいた。近くに銭湯があるため、車で運べばすぐ湯につかってもらえる。だがそれには避難所運営委員会の許可が必要だという。またその許可を出すためには、市役所の人に確認を取らなければならないという。その許可や実施日時の調整に1週間かかった。おそらく行政の論理としては、面識のないどこの馬の骨ともわからないNPOを入れて問題がおこったら自分の責任になる、といった防衛措置をとってしまいたくなったのだろう。けれど、客観的に状況を見れば、現場でNPOが即時対応した方がいいこともある。互いが互いの論理だけで話していては前には進まない。その異なる集団間の境界を越え、言葉の翻訳をした上で連帯を強められる人間が求められると強く感じた。

 全体を通した自分の動きとしては60点。現場にとびこんでから、状況を把握するのに時間がかかった。仕事も遅かった。事務局やエリアマネージャーの方、ボランティアのみなさんにいろいろと助けてもらいながらの2週間だった。けれど、即時の判断が求められる状況でも意外と動けると思った。全体の流れを見てどうしたらいいかを考えるのは向いているとも言われた。でもやっぱり細かい事務作業は苦手だった。

 後は、仕事ができるのは前提として、チームの温度を上げていく力を伸ばしていかなければならない。そこが今の自分に欠けているところ。組織のミッションを伝えて、みんなが共有できるストーリーを語って、周りの人の感情を上げていく。そういうことができるようになるのが、今後5年のひとつのテーマ。

 それと、NPOはもっとアスリートのようにストイックで合理的な組織になる必要があると思った。もちろん今回は急造の運営主体だったためそれを求めるのは酷であり、また自分がそれに値する仕事は出来ていなかった。けれど、アセスメントからマッチングへの流れはもっとうまくできる余地があるし、時間や予算の使い方ももっと合理的な判断をする必要はある。例えば地域の消防隊のように、普段から定期的に訓練をし、いざという時に組織化されて活動するというNPOが増えれば、こうした災害時にもより大きな成果をあげられるかもしれない。これからの時代は、災害に限らず様々なリスクに対応することが求められる。ならば、普段から経済活動以外にも地域のコミュニティ活動や専門NPOに所属し、週1くらいで経験を積み、なにか起こった際には自律的に対応する、というライフスタイルが良いのかもしれない。


一番印象に残ったのは、大島のおばか隊のみなさんだった。海の男達はかっこ良かった。
【陰で生活支える男衆】気仙沼大島島民の生活支援の為、物資の輸送から不明者の捜索まで何でもする男達、愛称は“おばか隊”。「バカになって何でもしないと島は復興しない」との思いで復興活動をしている。メンバーは20代から40代の男性有志。「みんなができることをと自然と集まった」とリーダーの大谷さん。原動力は島を愛する気持ちだ。(三陸新報4/28) @sakupapa0904
 今後も、なんらかの形で気仙沼、大島を始めとした宮城に関わっていきたい。